◎本で学んだこんなこと
『日本語は進化する−情意表現から論理表現へ』加賀野井秀一 著
−日本語は「あいまいな言語」ではない!−
なるほど〜でした。日本式の論理と西洋式の論理とでは展開の仕方が違うというか、やはりはじまりの発想が違うというか。西洋式の論理の形しか知らず、それを日本語の中で探してしまったため気がつかなかったのかな。外国語と比較して、はじめて気がつく日本語のしくみ。いろいろあって興味深いです。視覚から言語化するという点は、他の本で読んだ「絵画的な日本語」と共通するものを感じました。
---------------------------------------------------------------・手紙の宛名の書き方は、はたして日本流と西洋流とどちらがすぐれているだろうか。
日本では →「○○県」「○○市」「○○町」「○丁目」「○番地」という形で、大きなカテゴリーからしだいに小さなものへと限定し、最後に個人の名前をもってくるが、西洋では逆。
まぎれもなく日本流が理にかなっていると感じるし、多くのフランス人たちも認めている。
日本語の主語・述語と呼ばれるものの働きは、まさにこの宛名書きの形式に一致する。
・「象は鼻が長い」の文を考えてみる
「象は」と言って、語るべき主題を提示し、さらにこの主題のなかで「鼻」を限定することによって、順次、その内実を語っていく。
つまり、日本語の論理のプロセスも、基本は宛名書きと同じく、大きなカテゴリーから次第に小さなものへと絞りこんでいくスタイルなのである。
・日本語の発想は、すぐれて「探索的」かつ「発見的」
私たちの内部で初めは漠然としていたものが、次第に明らかになっていくプロセスを正確にたどっている。
当初は何もないところで、にわかに一つの意味が姿をとり始める。それを私たちは「〜は」という表現により、かなりおおざっぱな一領域として設定する。そしてこの領域がひとたび決まれば、今度はそこに「〜が」という表現があらわれてその領域をさらに細かく限定する。最後には、見事に彫琢された結論が得られるというわけである。
・「〜は」には、西洋語の主語にはない「視覚」から「言語」への移行が表現されている。 思考するとは、結局、思考する領域を次第に画定し、いっそう明確化していくことにほかならない。
『日本語は進化する−情意表現から論理表現へ』加賀野井秀一 著 より引用
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